SDGs広報「IKI IKI Collective」始動!

更新日:2023年06月20日

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壱岐市は、2018年SDGs未来都市に選定されて以降、地方創生SDGsの取り組みを積極的に進めてきました。人口減少・超高齢化社会という状況に「今、行動を起こさなければ、手遅れになる」そんな健全な危機感を抱き、この島で生きる一人ひとりが自分らしく幸せに暮らし続けることができる社会を目指して、「対話」と「共創」を軸に、地域課題解決に取り組んでいます。

しかしながら、まちをつくるのは、行政ではありません。主役はあくまで地域と人です。

地域の中で、一人ひとりが自分の人生で熱中している仕事や活動を知り、そして、想いや熱意に共感して、信頼関係が生まれ、個性を発揮しながらも、自然と新しいコラボレーションが生まれていく、そんな社会を創っていきたい。私たち行政はその能動的なサポーターとして、挑戦を支えていきたいと考えています。

第一歩として、壱岐で未来に向けて自分らしく挑戦されている取り組みを、見つけ、繋ぎ、共に壱岐での豊かな暮らしを創っていくプロジェクトを立ち上げました。

IKI IKI Collective ウェブサイトイメージ

IKI IKI Collective(イキ イキ コレクティブ)

本プロジェクトでは、壱岐版SDGs(誰もが⾃分らしく幸せな⼈⽣を実現できる社会)に繋がる様々な活動を中⼼に、SDGs推進事業でイベントやワークショップなどを定期的にWEB・SNSで情報発信し、壱岐の未来に主体的に関わる⼈の輪を広げていきます。また、壱岐市エンゲージメントパートナー団体との取り組みもご紹介していきます。

「Collective(コレクティブ)」単語の意味は、集合的、集合体です。地域社会はそこで暮らす多様な個性を持った人が関わり合って、成立します。一人ひとりが自分らしい人生を実現し、多様性の中で、時には協力し合い、新しい価値を創造していくことで、島がより豊かになっていく。決して、チームとして一括りにするのではなく、それぞれの個性が輝いて、島が彩られていくようなイメージで、不安定な社会でも、しなやかに、強く、持続可能な未来を創造していく想いを込めました。

IKI IKI Collective ウェブサイトの使い方

「つながる」「かさなる」「まわりつづける」

様々な想いを持って壱岐島で挑戦している⼈、プロジェクトなどを紹介していきます。出会えるイベントも開催予定。
まずは、知るところから、同じ想いを持った⼈と出会い、重なる部分でコラボレーションが⽣まれ、新しいプロジェクトが⽣まれて循環していく窓⼝になります。

1 プロジェクト・お悩み募集

  • 壱岐で楽しいこと、新しいことを始めたい
  • 壱岐でやっている事業・家業をもっと盛り上げたい
  • 壱岐の⼈に⾃分の地域や会社のプロジェクトを⼿伝って欲しい
  • 壱岐で上⼿くいっているプロジェクトのノウハウを教えて欲しい

熱い想いや素朴な相談までお気軽にお問合せください。


2 クリエイター・スペシャリスト募集

  • ⾃分のスキルを⽣かして壱岐を盛り上げたい
  • 壱岐に移住・⼆拠点したいから島の仕事が欲しい
  • 島の内外からの相談・案件を⼀緒に取り組む仲間が欲しい
  • 壱岐出⾝なので⾃分の経験を地元に還元したい

こんな⼈もぜひこちらからご応募ください


3 相談・マッチング
応募いただいた案件について、相談やマッチングさせていただきます。
徐々にネットワークを広げながら、様々な相談に対応できる状態を⽬指していきます。

壱岐市エンゲージメントパートナー制度等との連携

壱岐市、(一社)壱岐みらい創りサイトを窓口に、壱岐市の共創人口であるエンゲージメントパートナー等、主体的に本市を支援いただける島外の企業、大学等との相談やマッチングも推進し、様々なノウハウや資源を本市に取り入れます。

ウェブサイト活用イメージ

(ウェブサイトの活用イメージ)

令和5年度(2023)の壱岐市SDGs推進の取り組み

人の幸せが、島の幸せになる 個を起点とした「じぶんごと」のまちづくりの図

「対話」を大切に、個人の課題の延長にある社会の課題を共に解決する「共創」のまちづくり

これまでは、SDGsという新しい言葉、考え方、価値観を日常に浸透させていくために、行政が先行してモデル事業などの取り組みを進めてきました。

これからは、2015年から継続している「対話型まちづくり」をさらに強化していくことで、壱岐島で暮らす一人ひとりが抱える課題に対して、解決に必要な仕組みを、時には地域の外の企業や大学、個人の力も借りながら、共に創っていきたいと考えています。

そのために、SDGs教育などのこれまでの取り組みを継続しつつ、「対話」を壱岐らしい未来創りの装置として確立し、2030年に向けた次のステップに進んでいくことができる体制を目指していきます。

令和5年度壱岐市SDGs推進のポイント

1.SDGs認証・パートナー制度の創設

持続可能な社会をつくる活動は、地域の皆様の日常の中にあります。ビジネスで、地域活動で、日々の暮らしで、すでに実践されているSDGsにつながる活動を「見える化」していきます。地域の皆様と行政が、持続可能な壱岐島を目指すパートナーとして、共に推進していくことができる体制を目指していきます。

2.能動的に市民の声を拾う仕組みづくり

市民対話会をはじめとした「対話」の機会をつくってきましたが、特に20~40代の若い世代は、仕事、地域活動、子育てなど、様々な担い手として、行政が企画するリアルな対話の機会には参加が難しいという課題がありました。

デジタルの力も活用しながら、時間や場所に縛られずに、まちづくり参画できる仕組みづくりを行うことで、より多くの声を拾いながら、持続可能な社会に向けて必要な政策を検討していきます。

3.広報プロジェクト IKI IKI collective(イキイキコレクティブ)

壱岐島でのSDGsに関する取り組みを発信していきます。知る→共感する→行動する→もっと主体的に関わるサイクルを生み出しながら、壱岐の未来に主体的に挑戦する人の輪を拡げていきます。

 

参考:壱岐市SDGsで目指す未来像

超高齢化社会の問題は、高齢者の増加ではなく、地域の原動力となる若い世代の減少

壱岐市の人口推移のグラフ

壱岐市人口推計

壱岐市の人口ピラミッド

壱岐市人口ピラミッド

壱岐市の場合、65歳以上の高齢者数は、平成27年がピークで徐々に減少傾向にありますが、高齢化比率(総人口に占める高齢者の割合)は上昇し続けています。地域の担い手となる若い世代に、大学等進学後、就職や転職のタイミングで、壱岐島で暮らすという選択肢が少ないことが原因のひとつです。一方で、社会の変化により、都市から地方へ新たな人の流れが生まれています。生産年齢人口が増加する経済や社会の仕組みづくりを行うことで、若い世代が暮らしたい島を実現し、少子高齢化から多子若齢化へ、人口構造を変化させていくことが重要と考えています。この変化は、高齢者を支えることができる環境を整えることにもつながります。

多子若齢化の好循環創出を目指して、魅力的な産業と豊かな子育て環境を

若い世代が島で生きる選択には、魅力的な仕事と豊かな子育て環境が重要になります。

経済面では、一次産業を中心に島の資源を活用して、様々な産業が循環しています。各産業で新しい考え方、テクノロジーを積極的に取り入れ、作業の省力化、産品の高付加価値化、流通の効率化、電子通貨等による消費の利便性向上や競争力を高めるなど、様々な手法で誰もが挑戦できる環境を整え、壱岐らしい魅力的な循環経済の実現を目指します。

未来を担う子どもたちに対しては、豊かな自然に恵まれた島で、すでに魅力的な教育の取り組みが進められており、SDGsやイノベーション、アントレプレナーシップなど、不確実な社会で主体的に挑戦していくことができる人材の育成につながる「学び」の機会が提供できる体制を整えます。大学等との連携により、最先端の教育コンテンツを自由選択できる魅力的な学びの環境は、子育て世代が壱岐島で暮らす選択肢のひとつにもなると考えています。

壱岐らしいサーキュラーエコノミーと、壱岐だからこその学びの環境を実現していくために、「対話」により地域の皆さんの声を能動的に集めながら、足りないノウハウや資源は、壱岐市エンゲージメントパートナーを中心に、地域の外の大学や企業等とも連携し、「共創」することで様々なプロジェクトを実行していきます。

壱岐市SDGsの概要

参考:これまでの壱岐市SDGs推進の取り組み

人口が減少してもなお、豊かで持続可能な社会・経済をつくる

「消滅可能性都市」という衝撃的なニュースも後押しし、全国で地域創生の動きが活発になっていく中。2018年壱岐市はSDGs未来都市に挑戦することを決めました。

日本平均の25年以上先水準の超高齢化社会という現状に、健全な危機感を抱き、人口減少を止めることは難しいかもしれない。しかし、定住していなくても、壱岐に関わる人を増やすことはできるかもしれない。地域との多様な関わり方で、壱岐の経済・社会・環境が循環していくことで、いつまでも壱岐島で、誰もが自分らしく幸せに暮らし続けることができる社会が実現できるのではないか。地域の中だけでは、ヒト・モノ・コト・カネが不足し、次々に新しい課題が生まれていく中で、企業等とのパートナーシップ構築により、足りないものを補いながら、SDGs推進体制を構築してきました。

【経済】スマート農業・自動輸送・規格外品利活用など

アスパラガスの写真

持続可能な一次産業の実現に向けて、まずは農業(アスパラガス)から取り組みを開始しました。既存の農業政策だけではなく、「企業力」を積極的に取り入れることで、持続可能な農業を目指します。

新しい栽培技術やテクノロジーを取り入れることで、新規就農者の早期自立や、省力化により高齢でも続けやすく、集落営農でも雇用しやすくすることで、兼業など多様な農業との関わり方により担い手を確保していきます。

また、企業等との新しいネットワークや信頼関係構築により、販路開拓や新商品開発などの取り組みが加速していくことにも期待しています。

【社会】市民対話会、イノベーション教育プログラム

市民対話会の写真

市民対話会の様子

平成27年度から、「対話型まちづくり」を推進してきました。アイデアを基に、壱岐テレワークセンターが整備されたり、壱岐島四十二社巡りなどの観光コンテンツが生まれたり、海岸漂着ごみの回収ボランティア活動が増加したり、大小様々な地域活性化事例が生まれています。近年は、高校におけるイノベーション教育プログラムとも連携し、さらに魅力的なアイデアが生まれています。壱岐の未来についての「対話」を通じて、同じ想いを持った人と出会い、仲間をつくり、行動する。一人ひとりの主体的な行動が、持続可能な壱岐島を創っています。

【環境】海洋教育、住み続けたいまちづくり運動

小学生の海洋教育の写真

海洋教育の様子

小学校では、身近な「海」を通してSDGsに触れる海洋教育プログラムを実施しています。「食」「水産業」「交易」「エネルギー」「環境」「文化(歴史)」の6テーマから、各小学校でテーマ設定し、授業を実施しています。

中学校では、10年後、自分たちが住み続けたい町の状態を想像し、その未来像に向けて自分たちにできる具体的な行動を、ワークショップや夏休みを利用した地域へのインタビュー活動を経て、考えています。

壱岐なみらい創りプロジェクト 発表会(第3回市民対話会)

毎年2月下旬に、小学校・中学校のSDGs教育プログラムの活動成果、高校のイノベーション教育・起業体験プログラムの成果、市民対話会や壱岐なみらい研究所の大人の挑戦など、こどもから大人まで、持続可能な壱岐の未来に向けた様々なアイデア発表会を開催しています。

壱岐なみらいプロジェクトの写真
壱岐なみらいプロジェクト2
壱岐なみらいプロジェクト3
壱岐なみらいプロジェクト4
この記事に関するお問い合わせ先

SDGs未来課SDGs未来班
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壱岐市郷ノ浦町本村触562番地 郷ノ浦庁舎2階
電話番号:0920-48-1137 ファックス:0920-48-1553
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