日本脳炎注意報について

更新日:2022年08月17日

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日本脳炎注意報の発表

特に幼児や高齢者は注意が必要

 長崎県では日本脳炎の流行予測を目的として、毎年6月から9月の間に日本脳炎ウイルスの増幅動物であるブタのウイルス感染状況を調査しています(10頭×8回)

 令和4年8月3日に調査した10頭のうち、4頭のブタから、日本脳炎ウイルスに最近感染したことを示す抗体を検出しました。

 日本脳炎ウイルスは、ブタの体内でいったん増えて血液中に出てきたウイルスを「蚊」が吸血し、その上で「蚊」がヒトを刺したときに感染するため、日本脳炎が発生しやすい状況になったと考えられます。

 県内では、令和3年(平戸市1例)、平成28年(対馬市4例)、平成25年(諫早市1例)に患者の発生届がありました。

 本格的な夏場を迎えて蚊の活動時期にあることから、日本脳炎予防を行いましょう。

日本脳炎とは

 日本脳炎ウイルスによって起こるウイルス感染症であり、人にはウイルスを持っている蚊(主にコガタアカイエカ)に刺されることによって感染します。患者発生は西日本に多く、蚊の発生時期である夏から秋にかけて報告されています。ヒトからヒトへの感染はなく、また感染者を刺した蚊に刺されても感染することはありません。

 

~潜伏期間~

6~16日

~症状~

数日間の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、急激に、光への過敏症、意識障害(意識がなくなること)、けいれん等の中枢神経障害(脳の障害)を生じる。

~発病率~

感染者およそ100~1000人に1人

~致死率~

日本脳炎を発症した場合20~40%(幼児や高齢者では危険が高くなります)

長崎県・全国の患者発生数

  H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R1  R2  R3  R4 
長崎県

0

1

0

0

4

0

0

0

0

1

0

全国

2

9

2

2

11

3

0

9

5

3

1

(注意)令和4年8月7日現在

予防方法

日本脳炎ワクチンの接種(最も効果的)

ワクチンにより、日本脳炎にかかるリスクを75~95%減らすことができると報告されています。定期予防接種は壱岐市からの案内に沿って接種を受けてください。

任意接種(有料)することも可能ですので、かかりつけ医へご相談ください。

 

蚊に刺されない工夫

日本脳炎は蚊(主にコガタアカイエカ)によって媒介されるので、蚊に刺されない対策や、蚊を増やさない環境づくりが重要です。

・コガタアカイエカは、田んぼやゆるやかな清流が主な発生源となっており、活動時間帯(夕方~夜明け)には屋外で過ごすことを避ける。

・戸外で過ごすときはできるだけ皮膚の露出は避ける(長袖、長ズボン等の着用)。

・虫除けスプレー等を活用する。

・網戸を閉め、蚊が家の中に入らないようにする。

 

十分な休息

休養、栄養、睡眠を十分にとり、過労を避けて、免疫力を維持して発症を予防する。

この記事に関するお問い合わせ先

健康増進課
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