【レビュー】壱岐新時代プロジェクト対話会(第1回)
令和7年5月25日(日曜日)壱岐新時代プロジェクト対話会を開催しました。
壱岐市が発表した壱岐新時代マップ(プロジェクト構想)を参考にしながら、集まった市民の皆さまと各地域の特長を活かしたまちづくりの方向性について、対話しました。
今後、このような対話の場を、地域ごとや、産業団体、市民団体ごとなど、市民皆様が参加しやすいを方法を模索しながら開催してまいります。

対話会で出されたアイデアの一部をご紹介します。
つながりのみなと「医療福祉×商業」
- 健幸(健康で幸福)でウォーカブル(歩きやすく、歩きたくなる)まち
- 壱岐は、ドアtoドアの文化が根付いているため、あまり歩かない傾向にある
- 住民だけでなく、観光客も含めて歩いて様々なものを見たり体験したりできる深みのあるまちづくりを目指していけたら
- 歩行を促すための「仕掛け」をハード面・ソフト面の両面から検討した方がいい
- 民間病院の建て替えや、図書館建設など、今後のインフラ整備も歩行促進の観点からも考えていけたらいいと思う。
- 単に施設を建てるのではなく、施設までの道のりや周辺の環境も含めて、歩くこと自体が楽しくなるような仕掛けや工夫を考えたい
- 施設自体も従来の発想にとらわれず、新しい体験や地域の魅力を活かすことが重要
- 図書館自体も魅力ある建築になり、視察など外からも見に来てくれるような地域のランドマークになれば
- 例えば、壁にずらっと本が並んでいて、長い回廊のような構造となり、自分の読みたい本を探すために必然的に歩くような仕掛けのような工夫も考えられる
- 図書館を中心に、住民や観光客が「歩いていろいろなものを見たり体験できる」深みのあるまちづくりに期待
- 観光客向けのまち歩き会を企画したいと考えていた
- 観光客だけでなく、地域の人々にとっても、歩くことへの新たな動機付けとなると期待している
- まち歩きは、観光客が地域の歴史や文化に触れながら、健康増進や交流の場としても機能することを目指している
- 郷ノ浦の歴史に基づく独自の観光ガイドを提供することで、歩行や運動を促進し、歴史と連動した観光体験を創出する
- 単なる観光ガイドに留まらず、歴史や地域の知識や興味がある住民を巻き込みながら進めていくことを目指したい
- こうした活動を通して、観光の充実、地域の賑わい創出、住民のやりがいや生きがいの醸成につながれば
- 健康の視点では、島内の飲食店は、味付けが濃い、醤油が甘いなど九州特有の食文化が根付いている
- 今までのおいしさ、プラス新しい美味しさを開発するアイデア
- 例えば、合宿や観光で訪れる人向けに、管理栄養士の協力を得て新メニューを開発
- 壱岐牛もステーキや焼肉だけではなく、ローストビーフサンドイッチなど、新しいメニューを考えていけたら
- 新しい美味しさの開発により、壱岐の魅力が多角的に発信できる可能性も
- 管理栄養士の存在が、健康的かつ地域性を活かしたメニュー開発に寄与
- 新しい食文化が島内に広がることで、最終的には健康促進に繋がる
- 車社会で歩くことを嫌う傾向があるので、歩く文化を醸成する取り組みも必要では
- 例えば、井戸端会議しながら歩くなど、歩くことを楽しめるコミュニティ活動
- 病院のロビーを集合場所にして、コミュニティ拠点を設けることで、健康増進や文化の定着が図りやすくなるのでは
あそびのみなと「漁業×観光」
- 都会から非日常を求めて観光に来る島外者視点では、勝本は非常に魅力的なエリア
- 釣り体験、釣った魚を食べれる体験、地産地消の朝食など充実してほしい
- 魅力的なエリアである一方、交通アクセスの課題がある
- 例えば朝一のジェットフォイルで9時頃郷ノ浦に付き、本土側を早く出ているので到着後、軽く朝食を済ませて、辰の島遊覧船にというニーズはあると思う
- 朝食を食べれる場所が少ない(ほぼない)
- 辰の島遊覧船の時間と、ジェットフォイル等の時間のミスマッチがもったいない。船の到着時間やバス・レンタカーでの移動時間なども考慮してダイヤが組まれていればもっといい
- 勝本浦部地域活性化協議会を中心に、勝本港埋立地や商店街の再開発について、地域住民との意見を取り入れ、地域と行政が連携してまちづくりを進めようとしている
- 観光地として「ガツガツ感がなく、積極的なアピールが感じられない」という意見もあったが、その一方で「だからこそ壱岐に来た」という声もあり、観光地としてのバランスが重要
- 観光客の意見を取り入れつつも、地域の魅力、雰囲気を壊さないバランスを保つことが求められている
- 勝本朝市の出店者が高齢で減少している現状が心配
- 出店者減少により朝市の活気が低下していることが、今後の事業展開や施設活用の実効性に影響があるリスク
- 「朝活」が盛り上がってきている現状を活かし、「モーニングツーリズム」を提案
- 朝、現地で採れたての食材を用意して、学びも含めた体験の場とするアイデア
- 地域に眠っている資産(スキル)を活かすと、面白い体験を提供することができるのでは
- 例えば、魚つくりの上手なおっちゃんが目の前で魚をさばいてくれる体験など、
- こうした体験型の施設やイベントが、町の魅力向上や次の展開につながる可能性がある
- 受け皿となるプレイヤーが揃えば、埋立地で新たなビジネスが成立する可能性がある
- 学生や若い世代をターゲットとした店舗ができると若者の来訪を促進できるのでは
- 観光客が漁業体験できるプログラムの提供で、地域の魅力が高まる
- 漁師の生活を体験できるような宿泊施設をつくることで、観光客増加が期待できる
くらしのみなと「農業×建設」
- 農家の状況は厳しい。「農業や漁業はやめて外で働け」「大学に行って就職しろ」と親から言われて育った経験があり、その影響で農家をやめる人が多い現状を反省しつつ、自分たちは農業を続けている
- 親からマイナスの言葉を聞くと後継者が育たないため、ポジティブな農業の姿をみせることが重要
- 自分達で「魅せられる農業」に育て上げ、次世代につなげる取り組みをしたい
- 農家数が減少し、一軒一軒に経営が集中してきている状況にある。農業法人のようなかたちで、次世代につながる「儲かる農業」への転換を目指す
- 農家が田んぼに行く様子や農作業の姿も、オシャレさや見せ方で、農業に対する認識が変わったり、魅力を伝えることができるかも
- 一律に農家へ配分される補助金が多いが、やる気のある農家や挑戦する農家に集中して支援したり、そういう農家を育てて、人材が集まるような取り組み
- 空き家問題は年々深刻化しており、地域では25%が空き家、3000軒を超える空き家が存在している
- 近所の空き家が朽ち果てていく様子は、寂しさを感じさせる
- 一方で、住める空き家や活用できる空き家も多く存在していて、空き家の流通量を増やすことが課題
- 壱岐の若者や、壱岐に興味・関心のある人、壱岐暮らしを体験したい人などがターゲットと想定される
- 「お試し居住の家」や新しい住まいとして活用するために購入する
- 空き家を地域の資産として活用し、市民に広がっていく取組みをしたい
- 「せとんまち」という市民団体が、瀬戸地域のまちづくり活動を推進している
- 住民と一緒にまちを歩き、空き家を探してマッピングを進めている
- 空き家の活用方法についても、住民同士でアイデアを出し合いながら検討している
- イタリアで始まった「アルベルゴ・ディフューゾ:分散型ホテル」の形態を参考に、瀬戸でも導入を検討している
- 瀬戸の飲食店等に来る人はいても、まちを歩くってことは少ない
- 来てもらう理由を明確にして、訪問者を増やす必要性を感じていて、体験などを増やしていきたい
- スカイランタンを体験できる場をつくる計画や竹あかりをつかった演出やイベントなど夜間に明かりを灯すことも考えている
まなびのみなと「教育×観光」
- 民宿は食の魅力や各施設の独自性が強み
- 一方で施設の老朽化が課題
- 民宿を友人に紹介する際、「トイレや風呂が共用やあまりきれいでないので、島外の友人に紹介するのも躊躇する」という意見やイメージもある
- 市役所や観光連盟、国の補助金なども使って改修の支援をすることが先決では
- 市が複数の大学と連携して、学びの拠点としての機能を持たせていきたいという意向
- それなりの基盤整備が必要と思う
- 学びという視点で、マリンパル2階の図書館も話題にあがり、図書館に限らず幅広い利用方法ができないかも検討された
- 高校生からは、高校生や小中高生が行きたくなるような場所があればと
- 松永安左エ門記念館、石田農村環境改善センター、マリンパル周辺を再建し、サテライトキャンパスとして活用できたらいいのでは
- 「いろんな大人も子どもと楽しめる交流の場があったらいい」という意見があり、世代を問わず多様な人々が集える場の創出が求められている
- シニア世代の知識や経験を活かし、子どもたちに多様な仕事や学びの機会を提供する場としてはどうか
- 「学びたいと思った時がチャンス」という考えのもと、全世代が交流できる施設が、学びの拠点の役割として期待している
- この記事に関するお問い合わせ先
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一緒に推進課共創推進班
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壱岐市郷ノ浦町本村触562番地 郷ノ浦庁舎2階
電話番号:0920-48-1137 ファックス:0920-48-1553
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更新日:2025年06月19日