狂犬病について、本当にご存知ですか?

更新日:2024年02月29日

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狂犬病とは

 狂犬病は人と動物共通のウイルス性神経疾患で潜伏期間は短い場合で10日程度、長い場合は1年以上もあり、世界中で毎年5万人から6万人が死亡しているとされています。

 これまでに発病後の回復が確認されたのは6例のみで、事実上、致死率100%の恐ろしい病気です。

 狂犬病制圧に成功している清浄地区は日本や台湾、ニュージーランドなどほんの一部の国や地域に限られます。 

どのようにして感染するか

 

 狂犬病は犬や猫、アライグマなど、その地域の各媒体動物に咬まれた時、その傷口からウイルスが入り込むことで感染します。

 指先5ミリほどの傷から感染した事例もあります。

 海外旅行をする際には、このことにも十分に注意してください。

 媒介動物の代表はまずは犬で、地域によってこの後にコウモリ(主に吸血系)やアライグマ、キツネなどが挙げられます。ネコやタヌキ、ハムスターなども媒介動物になります。

狂犬病媒介動物を記載した世界地図。日本は犬のみ。

予防方法など

人も動物も、予防注射を受けることで感染を防ぐことができます。

 また、咬まれた後でも、潜伏期間中に大量のワクチンを接種することで発症を抑えることができますが、1ヶ月間に5回のワクチン接種が必要で、体にも大変な負担になります。

 なお、世界中では毎年1千万人以上の人間がこのワクチン接種を受けていると言われています。

狂犬病発生状況を記載した世界地図。中国、インド周辺が多い。日本は発生していない。

国内流入の可能性

 流入を防止するため、各種検疫などが実施されていますが、船内で飼われている動物や、コンテナ内に迷い込んで国内に入り込んだ動物などにより、狂犬病ウイルスが日本に入り込む可能性が無いとはとても言えないのが現実です。

 

感染爆発を防ぐために

 日本へ流入した際、狂犬病の感染を最低限に抑えるためには、感染媒体となる動物への予防ワクチン接種が重要とされています。

 そのため日本では、法律で飼い主に飼い犬の登録と飼い犬へ1年に1度、狂犬病予防注射を受けさせ、自治体が発行する注射済票の交付をうけることが義務付けられています。

 この予防注射は他の注射と違い、犬のためではなく、人間への感染を防止するために義務付けられたものであることをご承知ください。

予防注射を受けるには

 壱岐市では、毎年4月~6月に、長崎県獣医師会の協力のもと、島内各地区での集合注射を実施しています。

 また、各動物病院で1年を通してこの狂犬病予防注射を受けることができます。

 

狂犬病予防接種を受けることが出来る動物病院案内の表
病院名 住所 電話番号
壱岐動物病院 郷ノ浦町田中触989-1 0920-47-6767
わか葉動物病院 芦辺町住吉後触872-1 0920-45-0500
この記事に関するお問い合わせ先

環境衛生課環境衛生班
〒811-5392
壱岐市芦辺町芦辺浦562番地 芦辺庁舎1階
電話番号:0920-45-1112 ファックス:0920-45-0996
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