壱岐市の紹介

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壱岐市の概要

 壱岐市は、平成16年3月1日に郷ノ浦町・勝本町・芦辺町・石田町の4町が合併して誕生しました。

九州北部地方からみる壱岐市の位置図

 福岡県と対馬市の中間地点で玄界灘に面し、福岡市博多港から郷ノ浦港まで西北に76キロメートル、佐賀県唐津東港から印通寺港まで北に41キロメートルの位置にあります。
 南北約17キロメートル、東西約15キロメートルのやや南北に長い亀状の島で、総面積は139.42平方キロメートル、壱岐本島と23の属島(有人島4、無人島19)からなる全国で20番目(沖縄を除く)に大きな島です。

壱岐市の全体図

 地形は一般に丘陵性の玄武岩をなし、高度100メートルを超える山地が占める面積は極めてわずかです。分水嶺は西に偏り、谷江川は北西から南東に、幡鉾川は西から東に流れ、その流域には、本島最大の平野(深江田原)が発達しています。
 また、海岸線は屈曲が多く、発達した海蝕岩がみられる北東部を除けば、大小の湾入があります。特に、西岸一帯は激しく、溺谷の原型を保っており、南東岸には、大小の砂浜が点在しています。

 昭和43年7月22日に、一部地域が壱岐対馬国定公園に指定され、昭和53年6月16日には、辰の島、手長島、妻ケ島の3箇所が海中公園地区に指定されるなど自然景観にも恵まれており、人が自然とともに生き、暮らしの中に歴史と文化が息づいている島です。

 美しい自然に囲まれている壱岐市には、年間を通して多くの観光客が訪れます。特に夏になると、日本渚百選に選ばれた美しい海などを目当てに、北部九州を始め全国から多くの親子連れや若者が訪れます。

 また、壱岐市は「魏志倭人伝」や「日本書紀」にも登場し、弥生時代から長年にわたって海上交通の要衝となった歴史があります。この歴史的特長から、「国境の島 壱岐・対馬・五島~古代からの架け橋~」として平成27年に日本遺産に認定されました。特に、原の辻遺跡は、国内最大級の環濠集落であり、弥生時代の集落としては国内3ヶ所目となる特別史跡として、国の指定も受けています。

壱岐市の地形

広域

東西約15キロメートル、南北約17キロメートル

面積

139.42平方キロメートル

(属島を含まない面積 133.93平方キロメートル)

周囲

約191キロメートル(属島を含む)

最大標高

212.8メートル(岳ノ辻)

壱岐市の気象

 対馬暖流の影響を受け、概ね温暖な海洋性気候です。長崎県本土の長崎市や佐世保市と比較すると、年間を通して1~2度低く、同緯度の福岡県北部と比較すると、夏季は涼しく、冬季はやや温暖で、降雪や積雪もまれです。
 降水量は、6,7月の梅雨期と9月の台風、秋雨時期に多く、長崎県本土よりはやや少ない傾向にあります。

壱岐市の産業

 新鮮なウニ・サザエやマグロ・ブリなどの海の幸、そして米・いちご・アスパラガス・葉たばこ・肉用牛などの豊かな農産物を代表とする第一次産業の漁業と農業が大変盛んです。また、麦焼酎発祥の地として、平成7年にWTO(世界貿易機関)の「地理的表示」の産地指定を受けています。
 太古の昔から、東アジアと日本との交易の拠点として栄え、島内には貴重な遺跡や歴史遺産がいくつも点在する「歴史の島」です。平成22年3月にオープンした壱岐市立一支国博物館・長崎県埋蔵文化財センターを核とした観光業にも力を入れており、交流人口の拡大を図るとともに、漁業・農業を含めた地場産業の活性化を図っています。